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自転車についてのよくある誤解

誰もが同じ道路をシェアするべきだ

「みんなが道路を上手くシェアすれば何の問題もない」

返答

「シェア・ザ・ロード」のような人々の善意への訴えはこれまで何度となく行われてきましたが、成功の兆しはありません。道路での思いやりのある行動を促す試みは100年以上にわたって続いているのに、何も変わらないままです。

1913年、イングランドのジョン・バーンズ議員は「スポーツマン然とした、互いを尊重する道路利用の精神を誰もが示すべきだ」と提言しました。1950年代にはイギリスの公共広告『道路では思いやりを』が「みんながあと少しだけ周りに優しくしたら、どんな素晴らしいことになるだろう」と提案しています。近年の例としては2013年にスコットランドで展開された「公道ではこうしよう」キャンペーンなどがあります。こうしたアプローチには長い失敗の歴史があるのです。

奇跡的にすべての人の振る舞いが完璧なものになったとしても、交通の激しい道路では、自動車がもたらす騒音や渋滞のせいで、ほとんどの人は自転車に乗りたいと思わないでしょう。また「シェア・ザ・ロード」は、移動に困難を抱えている人や子供など、社会の多くの人にとって現実的な選択肢にはなり得ません。

自転車を安全かつ魅力的な移動手段にするには、幹線道路に自転車道を設けたり、生活道路を自動車が通り抜けられないように仕切るなどして、自動車交通を他の交通から分離すること。これが、効果の実証された唯一の方法です。