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自転車についてのよくある誤解

大きな都市では自転車は実用的ではない

「目的地が遠い大都市では、自転車は移動手段の主流にはなり得ない」

返答

オランダやデンマークの都市で移動手段の主流となっている自転車も、大都市では移動距離が長すぎて現実的な選択肢にはなり得ない、と論じられることがよくあります。

こうした主張は、大都市に暮らす人の日々の移動距離が小さな都市よりずっと長いという憶測に基づいています。しかし実際は、大都市でもほとんどの移動距離はとても短いのです。

例えばロンドンでは全ての移動の70%は8km未満で、42%は3.2km未満です。安全で快適な自転車走行環境があれば、大抵の人はこのくらいの距離なら難なく自転車で走れます。ロンドンでは特に住民のマイカー移動の距離が非常に短く、半分は3.2km未満です。市交通局による(控えめな)概算でも、ロンドンの全ての移動の少なくとも41%、1日あたりおよそ800万トリップは自転車で容易に代替可能とされています。実際にそうなれば、大気汚染と渋滞の軽減に絶大な効果があるでしょう。

あらゆる移動に自転車が適しているわけではありませんが、たとえとても大きな都市であっても、多くの移動は自転車でカバーできるのです。自転車が移動手段として真剣に考慮され、環境が整備されてさえいれば。

なおオランダにはロンドンほど巨大な都市はないものの、ランドスタットは800万人の住民が暮らす地域であり、実質的には一つの低密度都市です。

people cycling on blackfriars bridge london

写真提供: As Easy as Riding a Bike (Public domain)

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